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機忍兵零牙(辛口評です) [本]

機忍兵零牙

んー、何とも評しがたい。
ストーリーは、そんなものかなぁ。
登場人物も、こんなもんかなぁ。
ま、この辺はあとは肉付け、語り口次第でどうにでも面白くなりそうな要素がいっぱい。

なんだけど、いまひとつ楽しめなかったんですねぇ。
早い話、テンポがあわなかっただけかもとも思うんですが、なんか違うんだよなぁ。
割と短時間に読みきったのでつまらなかったわけではないんです。

ひとつには、語り口がどうも好みに合わなかった。
わざと時代劇っぽくしてるんだと思うんですが、なんか違う。
ちょっと戯曲っぽくもないわけではないけど、そもそもが違う。
戯曲は好きで結構読んでいたので(もちろんものによりますが)、読みなれているのでそれはそれで良いんですが、この本はト書きっぽい書き方はあるけど、そうではない。

それから、機忍ってのが良くわからない。
機械ものでもっとメカっぽいものがいっぱい出てくるのかと思ったけど、そうではない。

世界観がつかみづらい。
そもそもの舞台となっている世界がどういう設定なのか、ほとんど書かれていないので、機忍たちが元々いた世界とは違うといわれても、んー、で?となってしまう。
いきなり戦いのシーンから始まって、王はなぜどうやって光牙を呼んだのかとか、どういう社会構造になっているのかとかわからないまま話が進んでいく。

日曜日の朝テレビでやっている戦隊物のほうがまだ世界観をちゃんと作っているんじゃないでしょうか。
物語の世界の設定がわからないと、全体がぼやけちゃう。

この本が後で「なるほど、こういう布石だったのか」と思わせるような続編が出てきてくれないと消化不良のまんまになっちゃう。
語り口はこの調子で何冊か続けば慣れると思う。

機龍警察が面白かっただけにちょっと残念。



タグ:機忍兵零牙
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